オフショア開発の契約

中国オフショア開発において、中国ソフトウェア企業との取引に関し、どのようなスタンスで望むのが良いですか?

主に以下のようなスタンスで望むのが理想だと思います。

@対等なパートナーとして付き合うこと。
いわゆる下請会社という扱いではなく、協業パートナーとして付き合うことが重要です。

A中長期的な取引を行うスタンスで望むこと。
  中国ソフトウェア企業は、スポット的な取引ではなく、中長期的な取引を強く望みます。

B適度な緊張感を持って、取引を継続すること。
  万一、失敗した場合は、他社への切り替えも辞さないというスタンスを保つことが重要です。甘えや馴れ合いの中での取引は、お互いにとってメリットは少ないと思います。但し、出来る限りの支援、指導も行うという姿勢も重要です。

C真のパートナーシップを結ぶべく、相互理解を図ること。

中国ソフトウェア企業との契約は、やはり英文契約書になりますか?

いいえ。日本語が中心です。少なくとも日本市場に目を向けている企業との取引であれば、日本語での契約締結が可能です。

中国企業は、契約に関し、ハードネゴシエーターですか?

あくまで一般論ですが、ハードネゴシエーターではありません。時々、契約交渉が難航することもありますが、1ヶ月も2ヶ月も難航するようなことは皆無です。

中国企業は契約概念に乏しいと聞きますが、通常通り、商取引が出来るのでしょうか?

中国にもいろいろな企業が存在しますので、一概に言えませんが、日本市場に目を向けている中国ソフトウェア企業の多くは、日本で業務経験がある技術者や 日本留学経験者が中国に帰国し起業した企業やキーマンが日本でのソフトウェア開発業務経験者である場合が多く、商取引の感覚や契約概念は、しっかりとしている企業が多いです。

したがって、パートナー選定時に充分な調査を行い、発注先を決定しさえすれば、このような問題は発生しません。

中国ソフトウェア企業と取引する際に有利な契約条件を獲得するには、どのようにすれば良いのでしょうか?

特に中国に限った話ではありませんが、開発着手前に契約条件交渉を行い、契約を締結することが重要です。

中長期的なパートナーシップを求め、パートナーに良い仕事をしてもらうには、有利な契約条件を獲得するというよりも、双方にとって公平かつ対等な契約を締結するというスタンスが重要です。

中国ソフトウェア企業と取引するに当たって、機密保護が心配ですが、契約でカバーすることは可能でしょうか?

契約のみで 100 %カバーできるとは言えませんが、機密保護ということを充分に意識しているパートナーが多いです。しかし、機密性が高い案件を開発委託する場合は、必ず見積依頼前に機密保持契約を締結すべきです。また、セキュリティー管理体制、運用面のチェックも行うべきだと思います。

なお、初めて取引する時から、機密性の高い案件を委託せず、実際の取引を通じ、充分な信頼関係を構築した後に機密性の高い案件を委託するようにするのが良いと考えます。

中国のソフトウェア企業では、セキュリティー面への徹底した対策として、オフィス内に他の部屋とは隔絶されたセキュリティールームを設置したり、PCに外部記憶媒体を利用できる機器を一切設置していない企業もあります。平均的な日本企業よりも徹底している企業が多い傾向にあります。

中国ソフトウェア企業との取引では、瑕疵担保の概念は有効ですか?

瑕疵担保の概念は有効です。

ラボ契約とは何ですか?

ラボ契約 とは、半年間あるいは1年間程度の期間、発注する仕事量の最低保証を行う契約です。これにより発注者側は、優秀な人材を安定的に確保し、ノウハウを蓄積することが可能となります。言わば、人材の囲い込みです。しかしその反面、仕事がない場合でも最低保証分の発注を行なわなければならないというリスクを抱えます。

より密接に、かつ中長期的なパートナーシップを結ぶために、ラボ契約もひとつの選択肢として検討すべき契約方式であると考えます。


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